
護摩資格と認定
護摩資格認定|修験総本庁
全国修験総本庁
■ 修験道の法螺作法とは、法螺貝を吹奏することで霊的な力を呼び起こし、祈祷や儀式の場を清め、結界を張る修験密教の統的な行為です。法螺貝の響きは大自然の力や神仏との交信を象徴し、山伏をはじめとする修験道の修行者や僧侶が重要な儀式の中で使用します。この音は、魔を払い、場の浄化や霊的な高揚をもたらすとされ、参加者の心を一つにする役割も果たします。
一方、法螺師は、この法螺貝の吹奏技術を習得し、伝統を継承しながらそれを実践する人々を指します。単なる奏者にとどまらず、音を通じて霊的な意図や力を伝える重要な媒介者とされています。また、法螺貝の選定や制作にも深く関わり、音の質や響きに特別な配慮をすることも多いです。
法螺作法と法螺師の意義は、単なる音楽的要素を超えて、精神的、文化的な側面を持つ点にあります。これらは、個人の内面的な浄化だけでなく、共同体の安寧や自然との調和を象徴し、祈りの成果として「平和」「浄化」「結束」といった形で現れると信じられています。
その伝統は現代でも継承され、祭礼や特別な儀式において重要な役割を果たしています。







■ 修験道の斧作法とは、修験道において斧を用いる特別な作法であり、木を伐る行為を通じて自然との調和を図り、霊的な浄化や修行の一環として行われます。斧は単なる道具ではなく、天地自然のエネルギーを象徴し、その力を扱うための媒介として捉えられています。この作法は、山岳での修行や祭礼、結界を作る際など、さまざまな場面で用いられ、自然の霊気を取り入れたり、邪気を払ったりする役割を果たします。
斧師は、修験道や関連する行事において斧作法を担う専門家です。彼らは斧の使用技術や儀式の所作だけでなく、斧そのものの製作や選定にも深い知識と経験を持ちます。斧の形状や素材は作法の成否に大きな影響を与えるため、斧師はその責任を負い、道具としての斧を超えた精神的象徴としての斧の価値を高めています。
斧作法と斧師の意義は、修験道における「人と自然の調和」「浄化」「再生」の象徴であることです。斧を振るう行為は、自然の摂理を尊重し、木々を伐ることで新たな命や可能性を生み出す象徴的な行為とされています。その成果は、修行者の精神的成長、場の浄化、そして自然界との調和に現れ、修験道の理念である「即身成仏」の追求を支える重要な役割を果たしています。


